母と子

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 滉の腰が美夕の足の間に打ち付けられる度に、美夕の躰が揺れる。 「ああっ、あっ、あっ、あああああ――――っ」  ドクンッ、という感触があって、温かいものが美夕の中に拡がった。 「いやよ、もう……」  滉の胸に突いた美夕の両手は握られ、身体が引き寄せられ再び抱きしめられた。 ハアハアと肩で息をする美夕の耳元に滉が静かに語り出す。
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