花陽先輩と智

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花陽先輩と智

バスケ部との合同の日は明日。そして、先輩も来ることになっていたけど、バスケ部のある1人と、その先輩が喧嘩中だった。だから私は先輩に 「明日は、来ないでください。」と言ってしまった。言葉が足りなかった。私はただ、2人が今あったらもっと喧嘩が悪化するんじゃないかと思っただけなけど、もちろん先輩は怒った。私は答えなかった。次の日、違う先輩から声をかけられた。 「白、カップルズの会議終わったらちょっと残って。」 カップルズとは違う中学校との交流みたいなもので、女子はバレーボール、男子はソフトボールをする。私はなんだろうと思いながら残った。すると 「白、昨日花陽になんかゆったやろ。」花陽、とは私が来ないでといった先輩の名前、 なぜ知ってるのだろうと思った。じゃあ、花陽先輩と喧嘩中の、智がツッタラーというSNSに書き込んでいたらしい。私はとてもイラついた。智のために先輩にあんなこと言ったのに。なんで載せちゃうかな?私はその事で先輩と1時間話した。智のためとか、花陽先輩のためとか言わなかった。言ってしまったらなんか負ける感じがするから、そして次の日からは先生との話し合い 「なんであんなことゆったんや?」 「…」 「ほんまに花陽が嫌いなんか?」 「…」 「部活のことずっと教えてくれてた先輩やろ。」 「…」 私はずっと黙っていた。 「自分が何したか分かっとるんか」 「はい…」 「もし自分の大切な友達がそれをゆったせいで登校拒否なったらどうすんねん」 「私も学校へ来ません。」反抗した。先生はずっと怒っている。先生の一方的な会話が続いて、最後にこう言った 「もう遅いから、お母さんには学校から電話しとくから、また明日話聞くわ」 いつの間にか8時になっていた。校内には生徒が誰もいなかった。私は帰るのが嫌だった (家に帰ったらお母さんに怒られるんだろいな) (やっぱり人のためになんかするのは、いい事じゃない。人のなんて優しくしない方がいい。) そんなことを思いながら帰って、やっぱり怒られた。そらそうだけど。怒られた。 また次の日もその次の日も、話は続いた。長い、そろそろウザイ、全部言ってしまおうか。いやまだ大丈夫だ。 まだ、大丈夫。
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