好き

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(え?)私は泣きそうになった。 だって紗奈は何人かに無視されているだけで、喋れる相手がいっぱい居るから。 私とは全然ちがう。 それから私はずっと上っ面の関係を維持していた。 私に彼氏が出来た。その彼氏は私がみんなから無視されている時に唯一メールで心配してくれた1人だった。 「大丈夫?聞くの遅くてごめん」 私は泣いたいっぱい泣いた。 私は告白されて、すぐにOKしたいと思ったけれどまた、傷つけてしまうかもしれない。あの二人のように、でも私は大和君が好き。けど… 私は断ろうと思ったけれど、断れなかった。好きという気持ちに勝てなかった。 そして、付き合い始めた。私は本当にこれでいいのかと、何度も思った、けれど失いたくなかった。それでも私は心を開けない。だっていつ裏切られるかわからない。私は小学校の時友達に裏切られた。 みんなが1人の女の子をからかい始めてそれが先生にばれた。そんな時みんなこう言った。 「白ちゃんが、いじめていました。」 「え?ちがうよ!みんながやったんじゃん」 「酷いよ、なんでそんな事言うの?」 1人が泣き始めてしまった。私はみんなから睨まれた。それから私は人を信用出来ない。裏切られたくない。怖い。だから私は上っ面の友達しか作らない。 だけど大和君だけは、信用してもいいのかな? 大和君と付き合い始めてから辛いことばかり。大和君がほかの女子と喋っていたら辛い。私はやばいくらいに大和君を好きになってしまった、だけど、この気持ちは言えない。だって大和君が楽しそうだから。 大和君は前好きな子がいた。でもその子に振られて、私を好きになった。私は次第にこう思うようになった。 「あぁ、私は前の好きな子の代わりなのかな」ってただの思い込み。わかってる分かってるけど、そう思ってしまった。 ある日、学校のマドンナ的存在小宮(こみや)ちゃんから話があると言われた。それは大和君のことが好きだという話、私と大和君はできるだけみんなに、付き合っていることを秘密にしている。だから、私に話したんだろうなと思った。 「あのね、私、大和君のことが好きになっちゃったのかもしれないの!」 「そ、そうなんだ…告白、するの?」 「どうしよう!でも恥ずかしいや」 「…いいんじゃない?」 何言ってるんだろう私。本当はとても嫌なくせに。もしも、大和君が小宮ちゃんの方が好きって言ったらどうするの。 小宮ちゃんはその日大和君に告白しに行った。 返事は…
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