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26.行方
「……………ん?」
偽りの太陽が姿を消した幻想なる世界。
現実世界では朝である。
「いいか、何かあったらとにかくこれを使ってくれ」
歩夢が俺に手渡したのは発煙筒。
今回の作戦は未だにかつて行ったことのない未開の地へ行き、最優先は戦えるだけの装備を揃えること。
それぞれは建物を挟んだ道路を同じ方角へ進んで行く。
これはもし何か問題が起きた場合に発煙筒による知らせからすぐ合流できるようにしているためだ。
偽りの太陽が沈むまでに拠点戻ってくる。
それができなければ影人に殺される。
「いくぞっ!」
歩夢たちと別れる。
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