26.行方

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それからしばらくして。 「河意っ!大丈夫か!?」 「しおりはどうした?」 「それが………」 歩夢と神林さんが合流する。 そしていままでに起きたことをすべて説明した。 「…………探すぞ!」 歩夢が言った………。 それから周辺を捜索したがしおりの姿はなかった。 幸いだったのは影人がほとんどいなかったことだ。 「しおりっ!!」 何度も何度もみんなで叫んだ。 だが、タイムリミットは待ってはくれなかった。 「偽りの太陽が来る。戻るぞ河意」 「なんだと!?しおりはっ!」 「戻るぞ………」 「くっ!!」 俺は思いっきり拳を握りしめ近くの壁を叩いた。 そして偽りの太陽が昇る。 しおりは結局行方不明。 「偽りの太陽が登ってしまった以上…………生きてる可能性は………」 「お前……兄だろ!?なんでそんなことを!」 「やめろ二人とも。下手にしおりを探せばそれこそ全滅だ。兄としてはしてはいけない決断だが、歩夢のあの時の判断は現状正しい」 「……………」 暗い……暗い時間が続くのであった……。
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