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「なんだ?まるで俺が死んだみたいな言葉だな」
「…………えっ……」
背後、暗闇からゆっくりと現れたのは私の待っていた人でした。
「河意……、本当に……そうなの?」
振り返ると「彼と思われる姿」が立っていました。
嬉しさ、悲しさ。
それらが入り交じる涙で視界のほとんどが奪われてしまったのです。
「………」
彼はしばらく何も言いませんでした。
「ねぇ………、夢じゃ…な………っ!」
すると突然、彼と思われる姿は近づいて来て私の唇を奪ったのです。
「…………いきなりが良いって言ってただろ?」
「………………そ……だね」
「心配させた?」
「当たり前でしょっ!もう………」
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