そういう因果で生きていく

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そういう因果で生きていく

かれこれもう、20年とかそれくらい、私は文章を書いている。 小説に限らないけれども主に小説、小説になりそこねた何か、日記的エッセイ、あと仕事の報告書とか。 これは無論エッセイなんだけれども、これから言及するのは私が書いている小説やそのなりそこないについてだ。 そもそも私は文章を書くのが嫌いでないので、仕事の報告も口頭よりメールで済ませてしまったりする。文章で書いた方が確実にニュアンスが伝わる気がする。ただ、多くの日本人がさほど文章を書くのも読むのも好きでないことは分かっている。配慮はしないけど。 まあそれでだ。ここ最近、ちょっと長めのキャラ小説をしこしこ書いていて、まあ原稿用紙で三百枚あたりなのでこれを中編と呼ぶか長編と呼ぶかはみなさんに委ねておきたい。 自分で勝手に書いておいてひどい話なんだけど、そのキャラ小説(そのうちアップするよ)に出てくる三人の男たちが、これがもう、相当なヤツらだった。悪人を書きたいつもりでもないんだけど、見事にひとりも善人と呼べるヤツがいない。いや別に本当に、そういう意図ではないんだけれども、ごくごく自然にかなり迷惑な人間が集まる話を生み出してしまったのだ。     
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