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カケルは、ゲームのイベントをこなす感覚でかる~くこたえた。
カケルの二つ返事に山県昌景は気を良くして、
「さすが、ワシが見こんだ嶋左近じゃ、この巨馬と馬狩りの一件任せたぞ! 」
――霧の諏訪湖半。
足の低い草が生える原野。
カケルは、山県昌景につけられた10人ほどの足軽を連れて馬狩りへやって来た。
馬狩りになれた足軽の進言に従い、囮(おとり)の馬を1頭用意して、例の巨馬と馬群を誘きだす作戦だ。
辺りは諏訪湖の朝靄(あさもや)の霧で見通しが悪い。だが、この地に詳しい足軽の話によると、この辺りに例の巨馬が率いる馬群が現れると言うことだ。
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