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楊が言う間に、黄色の帽子を被った見るからに一年生の子どもが水辺の苔に足を取られ、池に落ちた。
水嵩が増して深くなった池は、足が付かない。
子どもは必死に手足をばたつかせる。
滉と楊が顔を見合わせた。
二人は、有事には言葉がなくとも目と目で取り決めを交わせる
滉が池に飛び込み、楊は近くのコンビニに飛び込んで大人を呼ぶ。
そう決めて行動に移そうとした時だった。
二人は目を疑った。
水しぶきが上がる。
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