このことはバレてるけどぜったいないしょ☆でし！

「うぎゃぁぁぁっ！(いぃぃやぁぁぁっ！)」

「あらら、今日もなのね」

「たばさ、良い子にしてるんだぞ」

「にぎぃやぁぁぁっ！(にーちゃと行くーっ！)」

「ほらほら、たっくん早く行かなきゃ遅刻しちゃう。見えなくなれば直ぐ泣き止むから、ささ、行ってらっしゃい」

「はーい。たばさ、バイバイ」

「あんぎゃぁぁぁっ！(ママ離せぇぇぇっ！)」

「行ってきまーす！」

「ふぎやぁぁぁっ！(にーちゃ！待ってぇ！)」

ぽくの必死の訴えも虚しく、玄関扉はぽくとにーちゃを遮った……。

「あうっ……うっうっ、あうぅぅぅっ」

「はいはぁい。束ちゃは良い子ですねー、大人しくたっくんにぃにの帰りを待ちましょうねー」

さっちゃんママはぽくの背中を優しくポンポンしてながらベビーベッドにぽくを運んでくれまし。

ちくしょー……今日も玄関扉に負けたじょ。