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僕は高校3年生で、男子テニス部に所属している。
高校は私立で、テニス部は、毎年全国高等学校テニス選手権大会インターハイで優秀な成績をおさめている強豪校だ。
3年生の僕は、団体戦と個人戦の両方に出場する予定だが、特に個人戦では全国大会での優勝候補と言われており、周りの期待が大きくて自分自身では大きなプレッシャーになっている。
それでも僕は、プレッシャーをはねのけようと毎日がむしゃらに練習に励んでいた。
高校は市内にあって、僕は高校までバスと徒歩で通学している。
ある日、部活で遅くなった僕は、自宅の最寄りのバス停で下車して自宅に向かって歩いていた。
今日は練習で遅くなって、辺りはすっかり暗くなっていた。
僕は左側通行で歩道を歩いていたが、後方から車が近づいてきていることに、車のヘッドライトとエンジン音で気付いていた。
でも、歩道を歩いている僕は安全だと思っていて気にせずに歩いていると、急にヘッドライトの明かりが僕の方に向かっていると気付き、立ち止まって後ろを振り向いた瞬間、僕は車に跳ねられた。
僕の体は車のボンネットに乗りあがったような状態になって、フロントガラスに頭を強く打ったようだが、その後の事は覚えていない。
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