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丸
静寂――
不思議と清々しい気持ちだ
下で子供が蹲っていた
もしかしたらサッカー選手を志していたのかと思うと、悪いことをしたかとも感じた
椅子に戻り、青色の画面を覗く
丸 を消し した
――不便という言葉じゃ言い表せ無い
ため息をつこうとした、それも特大の――だが――私の身体から喉が消えていた
目も口も無かった
だが知覚でき、現に今も不協和音が耳を圧迫していた
なにが――周囲を見回し、気づく
丸が消えていた
句点だけで無く平仮名に至っても消えていた
丸が消えた――世界から丸が――
世界は欠落した牢獄と化した
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