1人が本棚に入れています
本棚に追加
それだけじゃありません。
太陽の光が当たる時間が少なくなったため、植物が育たなくなりました。街に溢れていたはずの緑はだんだんと茶色に変わっていき、スーパーに並んでいた野菜の数は日に日に減っていきました。
だんだんと、酸素は薄くなり、息苦しくなりました。
「このままじゃ、世界が危ない!! 」
危機を感じた世界中の偉い人たちは、集まり、話し合いました。
「どうして世界はこうなってしまったんだ。」
「朝が来なくなったからだろう。」
「どうして朝が来なくなったんだ。」
「我々人間が、青空を捨てたからだろう。」
「じゃあ、青空を連れ戻そう! 」
「……でも、青空はどこにいるんだ? 」
私たちが青空を捨てたのです。世界中の人々は誰も、青空の居場所を知るわけがありません。
偉い人たちは、困ってしまいました。
最初のコメントを投稿しよう!