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頭を抱えていると、小さな女の子が偉い人たちに向かって言いました。
「私、青空さんの居場所を知ってるよ。」
偉い人たちは、驚きました。そして、それと同時に「助かった」とも思いました。
しかし、女の子は続けて言いました。
「でもね、青空さんは、怒ってるよ。悲しんでるよ。
今まで、たくさんたくさん、人間を守ってきたのに、こんなの酷いって。
もう、人間なんて捨ててやるって。」
そう言われても仕方ありません。青空さんを先に裏切り、捨てたのは人間なのですから。
「どうにか、戻って来てもらえないかね? 」
「分からない。青空さんは、地面の中に潜っちゃっているから。」
ならば、しっかり自分たちで謝ろうではないか。
そう考えた偉い人たちは、全世界の人々に伝えました。
「このままでは世界は滅んでしまいます。
それを阻止するためにも、青空さんに、謝りましょう。」
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