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「事故だよ。部活の帰りのバスで事故にあったんだ。。」
女性はまた泣き出した、(この人はとても泣き虫なんだな)、と思った。
「事故?」
「そうだよ。部活のバスが山で遭難したんだ。崖が崩れたらしい。幸が発見されたのは遭難して2週間後だったらしい、遭難したところから少し行った道で倒れていたらしい。」
「…遭、難?ほかの人たちは?」
「全員死んでいたよ。」
(僕だけが、助かったのか。でもなんで道に?いや今はそんなこといいか。)
お医者さんが言った。
「ショックが大きすぎたんでしょう。」
女性はまだ泣いている。僕のベットの横には千羽鶴が吊るされていた。
(誰からなんだろう?僕には友達がいたのかな?彼女とか親友とかいたのかな?)僕は何もわからない。そんなことばかり入院中考えていた。2週間ほどして退院した。家に帰ると、小さい男の子がいた。(誰だろう?)
「お兄ちゃん!!」
「お兄、ちゃん?」男性が男の子に言った。
「お兄ちゃんは、記憶がないんだ。」
男の子は部屋にこもってしまった。それから、3日ほど出てこなかった。僕は3日かんぼーっとしていた。すると、女性と男性、お父さんとお母さんが、僕に話があると言った。
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