第2章 転…死!

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あと、ステータスで気になるところといえば、やはり、称号、スキルのところにある文字化けだろう。 前回表示した時とは、文字列は変わっているものの、化けていることには変わりない。これが何を意味するのかは現時点では、全く見当もつかないが、注意しておくに越したことはないだろう。 スキルの確認を一通り終えたところで、次はスキルの使用について調べてみよう。ステータスのスキル一覧を見ると、表示されているスキルの文字の色が違うことがわかる。 浮遊、魔素感知は青色 ポルターガイスト、鬼火、透過は紫色 因みに文字化けの部分は、黒色で表示されている。 おそらく、青色で表記されているものは、常時発動型のスキルなのでは、と推測する。 魔素感知のスキルが発動してなければ、俺は最初の頃のように、周りの景色が見えなくなっているはずだ。周りが見えるということは、このスキルが発動してなければならない。 浮遊に関しても、俺は現時点で浮いているので、発動しているのだろう。 では、紫色の表記のスキルは何なのだろうか? 紫色で気になるのは、MPの表記も紫色だということだ。因みにHPは緑、SPは青で表記されている。 ここから、紫色のスキルは使用時にMPを消費する、という仮説を立ててみる。 この世界は見た感じ、俺たちの世界でのゲームのような様式をしている。俺が知っているゲームの知識ではMPはマジックポイントであり、魔法などを使用する際に消費する。そこから推測してみたのだが…果たして、正しいのだろうか? 取り敢えず実験してみよう。 スキルの発動に関してはある程度、予測がついている。この世界では念じることが、現象に起因することが多い。だとすれば、スキルも同様では? 俺は試しに、鬼火と念じてみる。 ボワァ! 俺が念じると、目の前にバスケットボールボールぐらいの火の玉が現れ、まっすぐ飛んで行き、壁に激突、小規模の爆発を起こした。 よし!成功だ! ステータスを確認すると、予想通り、MPが5減少している。仮説は正しかったわけだ。 ピロリロリーン オメデトウゴザイマス。スキル:鬼火 ノ熟練度ガ一定値ニ達シマシタ。 LVガ2ニ上昇致シマシタ。
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