第2章 転…死!

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なんと、思わぬ収穫を得た。 スキルのレベルが上がったらしい。スキルは使用することによって、熟練度が上がり、レベルが上昇するのか? 俺は試しに、鬼火を10回ほど念じてみる。 今度は部屋ではなく、窓の外に向けた。さっきは気にせずやってしまったが、よくよく考えると、結構危なかった。部屋が燃えたり、崩れたりしたら取り返しがつかない。小規模だから、大丈夫だろうが念のため… 俺が念じるごとに、鬼火が現れ、空に飛んでいく。一定の距離を行くと、パーンと爆発して消えていった。 ピロリロリーン オメデトウゴザイマス。スキル:鬼火 ノ熟練度ガ一定ニ達シタ。LVガ3ニ上昇致シマス。 オメデトウゴザイマス。スキル:連射 ノ獲得条件ヲクリア致シマシタ。スキル:連射 ヲ獲得致シマス。 おお!またもや、思わぬ収穫! なんだか楽しくなってきたぞ。早速、新たに手に入れてスキルステータスにて確認する。新たなスキル連射の表記は青色…成る程、常時発動型か。 俺は再び、窓に向かって、鬼火、3連射、念じる。 すると、俺の周りに3つの鬼火が現れ、真っ直ぐ飛んでいく。 成る程、なかなか使い勝手がいいスキルだ。 その後、色々実験した結果わかったこととしては、連射可能な鬼火の個数は5つ…だったが、実験の途中にレベルが3まで上がり、個数は10まで増えた。 飛距離はそこまで遠くなく、目算で25メートル程度。色々、工夫をしてみたが、真っ直ぐにしか飛ばなかった。これに関しては、連射同様、スキルによって改善しなければならないのだろう。 因みに、鬼火のLVは実験中に4にまで上がっている。 鬼火はここまでにして、ポルターガイストを試してみよう。ポルターガイストと聞いて、思いつくのはよく海外の心霊スポットでよくあるアレな訳だが… 俺は心の中で、ポルターガイストと念じる。 すると、部屋全体が、ミシミシミシミシとけたたましく家鳴り?(石造りの城で家鳴りとはどうなのだろうか?)した。 成る程、じゃあ、こういうこともできるのではないか? 俺は玉座に向かって、浮けと念じる。 すると、思った通り、玉座はプカプカ浮き始める。 面白くなってきたぞ。次は回れ! 玉座は浮いた状態のまま、クルクルと回り始める。
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