第2章 転…死!

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ピロリロリーン MPノ完全回復ヲ確認。 スリープモードヲ解除致シマス。 オハヨウゴザイマス。 …はっ! 目覚めた!か、体に異常は…無いな。 場所もさっきと一緒だ。えっと、ステータスは…ん? さっきまでは念じないと、表記されなかった筈のステータスが何故か、常に表示されている。これは…どういうことだ? よくよく見てみるとステータスにも、変化が見られる。 LV3 ゴースト HP:1300 MP:300 SP:60 称号:亡霊 魔導の素質 好奇心を持つ者 限界を知る者 ^+#^}=^ スキル:浮遊LV1 透過LV1 ポルターガイストLV4 鬼火LV4 魔素感知LV3 連射LV3 鑑定LV1 自己管理LV1 危機察知LV1 }^%|=^=^ よし、状況を整理しよう。 まず、俺はMP切れによって意識を失った。これに関しては、要反省だ。運が悪ければ、あのまま目覚めない可能性だってあった。これからはもっと慎重に行こう。 現在、MPは完全回復している…というか増えている。増えている理由は分からないが、回復したのは恐らく、あの意識を失う現象、スリープモードが関係あるのだろう。意識を失う時に、強制スリープモードと言っていたので、自主的にスリープモードに入ることも可能なのかもしれない。 現時点では、このスリープモードでしかMPの回復手段と思えるものがないのでMP消費後、詳しく実験してみよう。 次に、ステータスの変化についてだが、まず、レベルが増えている。HP、MP、SPも増加しているが、これはこのレベルの増加に起因するものと推測する。何故、レベルが上がったのかはわからないが、これもスリープモードの研究にて明らかになるのでは、と考える。 称号については、好奇心を持つ者 と 限界を知る者 が追加されている。それが原因か、スキルの方も鑑定 自己管理 危機察知 の三つが新たに加わっている。 因みに、表記方法は鑑定が緑、自己管理と危機察知は青といった具合だ。鑑定の緑ははじめての色なので、これについても調査が必要だな。 後の二つは常時発動型の青だが、名前からしておそらく、このステータスが常時確認可能になっているのが、自己管理の効果だろう。なかなかに便利だ。MP切れでぶっ倒れたことで手に入ったものならば、正に怪我の功名と言うべきものだ。
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