第2章 転…死!

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おっと、忘れるところだった。緑色表記についての仮説を立証すべく、ステータスをチェックする。 予想通り、MP、HP、SP共に減少は見られず、その他ステータスにも変化は見られない。やはり、緑色表記のスキルは、常時発動ではないものの、MP等は消費しないスキルなのだろう。俺はこのスキルを任意発動型スキルと名付けることにする。 一様、整理すると、スキルは青色が常時発動型、紫がMP消費型、緑は任意発動型である。 まだまだ、種類はあるかもしれないが、取り敢えず今現在、持っているスキルはこの三つに分類される。 さて、スキルの分類が終わったところで、MP消費も兼ねてのスキル 軌道修正 の調査と行こう。 先程の発動で分かったことは、軌道修正は鬼火の発動後、軌道を指定することによって、鬼火の軌道を操作できるということだ。 今回はその操作がどこまで可能なのかを試してみよう。 俺は、鬼火を発動し、まずは上下左右全てを試してみる。 うむ、概ね、全て成功だ。だが、鬼火を曲げるタイミングや、その角度の調整はかなり難しい。 しっかりと、詳細にイメージして撃たないと思い通りにはいかない。これに関しては、かなり訓練が必要だろう。もし間違って、自分や当てる予定のないものにでも当ててしまったら大惨事だ。注意して行おう。 次は上下左右といった単純なイメージではなく、もっと複雑なイメージを試してみる。 俺は鬼火の発動がジグザグに動くようなイメージを念じる。すると… バンッ! うわっ!危な! 鬼火が目前で爆発する。 な、成る程…複雑だとこうなるのか…こらまた、注意が必要だな。生身だったら、危なかった。まさかこの身体に感謝する時が来るとは…なんだか複雑な気分である… まぁ、それはさておき、今回手に入れたスキルはかなりの訓練が必要とすることがわかった。この訓練をこれからの日課にするのも良いかもしれない。 よし、じゃあ、MPも程よく減ってきたところで、お待ちかねのおネンネの時間…ではなく、スリープモードの調査を始めよう。 スリープモードに関して、俺が立てている仮説はHP、MPを回復させる手段であろうという程度のものだ。おそらく、前回同様、意識を失う可能性が非常に高いので、スリープモードに入る前に今日の成果をまとめておこう。
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