第3章 爆発

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…とはいえ、だからどうしたという話である。 確かに、重大な発見ではあるが、これだけでは色々と判断がつかない。 『私』というのが、単にこれ単体を伝えたかった可能性もあれば、これから続く文の主語であり、本当に伝えたかったことは別にあるという可能性だってある。 もし、『私』単体を伝えたかったのだとしたら、もちろん肖像画を見て言っているわけなので… 流石に… I’m a portrait. (私は肖像画です) …はアホの言うことなので… This is me (これは私です) …とまぁ、こういう意味だろう。 だとすると、余計にわからなくなる。何故、肖像画の女性が俺の頭の中にいるのだろうか?(もとより、頭という部位が存在するのかということすら、甚だ疑問だが…) 俺は俺なわけだし、勿論、肖像画の女性ではない。 仮に何処か別の場所から話しかけているのなら、もっと電波の良い場所からお願いしたいものだ。 こんなバカなことを考えていると急に… ピロリロリーン オメデトウゴザイマス。 オーパーツ:アカシックレコード ヲ獲得致シマシタ。 …と伝えられ、どういうわけか新たなオーパーツを手に入れたのである。 そういうわけで、俺は今、地獄の門 アカシックレコード といった2つのオーパーツを持っている。 オーパーツといえば、所謂、場違いな工芸品というやつだが、全く、どういう意味なのか皆目見当もつかない。 地獄の門 の方は恐らく、称号 考える人 に関連したものだろう。考える人は確か、ロダンの作品で地獄の門の上の部分だった気がする。ダンテの神曲からのものだったけか。 次の アカシックレコードとは確か…世界の記憶が云々カンヌン…アトラスの光がどうたらこうたら…エドガー ケイシがカクカクシカジカ… 元々は神学用語だったようなのだが、このように呆れるほど胡散臭い。何かの詐欺にでも使われてそうだ。 とまぁ、このように結局、どちらもよく分からんので、放置している状況である。
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