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…とはいえ、だからどうしたという話である。
確かに、重大な発見ではあるが、これだけでは色々と判断がつかない。
『私』というのが、単にこれ単体を伝えたかった可能性もあれば、これから続く文の主語であり、本当に伝えたかったことは別にあるという可能性だってある。
もし、『私』単体を伝えたかったのだとしたら、もちろん肖像画を見て言っているわけなので…
流石に…
I’m a portrait. (私は肖像画です)
…はアホの言うことなので…
This is me (これは私です)
…とまぁ、こういう意味だろう。
だとすると、余計にわからなくなる。何故、肖像画の女性が俺の頭の中にいるのだろうか?(もとより、頭という部位が存在するのかということすら、甚だ疑問だが…)
俺は俺なわけだし、勿論、肖像画の女性ではない。
仮に何処か別の場所から話しかけているのなら、もっと電波の良い場所からお願いしたいものだ。
こんなバカなことを考えていると急に…
ピロリロリーン
オメデトウゴザイマス。
オーパーツ:アカシックレコード ヲ獲得致シマシタ。
…と伝えられ、どういうわけか新たなオーパーツを手に入れたのである。
そういうわけで、俺は今、地獄の門 アカシックレコード といった2つのオーパーツを持っている。
オーパーツといえば、所謂、場違いな工芸品というやつだが、全く、どういう意味なのか皆目見当もつかない。
地獄の門 の方は恐らく、称号 考える人 に関連したものだろう。考える人は確か、ロダンの作品で地獄の門の上の部分だった気がする。ダンテの神曲からのものだったけか。
次の アカシックレコードとは確か…世界の記憶が云々カンヌン…アトラスの光がどうたらこうたら…エドガー ケイシがカクカクシカジカ…
元々は神学用語だったようなのだが、このように呆れるほど胡散臭い。何かの詐欺にでも使われてそうだ。
とまぁ、このように結局、どちらもよく分からんので、放置している状況である。
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