第3章 爆発

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とまぁ、こんなわけで、大収穫の数日だったわけだ。さらなる躍進を目指して、今日も元気にスカルバット殺しといこう。 俺は経験値の贄を探すべく、いつもの通り、窓から空を眺める。 ん?なんだアレ? いつもは真っ赤なだけの空に黒いシミが見える。 そのシミは形を変えながら、どんどん大きくなっているように見える。 …すごく嫌な予感がする。そう思った俺はスキル 望遠 を発動し、黒いシミの正体を確かめる。 …うげっ、な、なんじゃありゃ! 黒いシミの正体は、夥しい数のスカルバットである。軽く見積もって百匹はいるような… いつもはせいぜい、多くて二、三匹なのに珍しいこともあるものだな~…なんだか、こちらに向かってきている気がするのだが、気のせいだよな。うん、気のせいに違いない!アハハハハ! ヤバイ! 俺は咄嗟に鬼火をスカルバットの集団に向かって連射し、すぐに部屋の中央に移動する。 窓から夥しい数の髑髏が雪崩のように流れ込んできて、部屋の中を縦横無尽に飛び回る。 バサバサバサバサ! 『ギュィィィ!ギュィィィィ!』 バサバサバサバサ! 激しい羽音とけたたましい鳴き声が部屋中に響き渡る。羽ばたきによって起きる風が其処彼処に吹き荒れ、まるで黒い竜巻がやってきたような有様だ。 目は紅く光っており、俺を見つけるとまるで怒り狂ったように叫び、突進してくる。 危な! 俺は透過を行うことによって、四方八方から来る体当たりを避け続ける。 成る程…バチが当たったらしい。やはり、無用な殺生はするものではなかった。おそらく、コイツらは仲間を撃ち落とし続ける俺を退治しに来たようだ。 今回に関しては、完全に自業自得。 だが、だからといって、はい、そうですか、とやられる訳にはこちらとしても当たり前だが、いかないのである。 取り敢えず、このまま透過を使って避け続け、諦めて帰ってもらおう。 そんな楽観的な事を考えていると、目の前にいたスカルバットの赤い目が白く光り、レーザーのようなものが放たれる。俺はなんだか嫌な予感がし、これも体当たりと同じ要領で透過して避ける。だが… ジュッ 痛っ! 何かが焦げたような音がして、透過してるはずの俺の体に痛みが走る。焦って、ステータスを確認すると、HPが20ほど減っていた。
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