エピローグ

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 ホイットニーがファイルを開くと、そこにはセーラー服姿、メイド服姿、魔女のコスプレ、看護師の服装、リクルートスーツ姿など様々な衣装を身にまとった美女のブロマイドがびっしりと仕舞われていた。その枚数はおよそ50枚である。  そこに写っているのはすべて、マコトだった。 「こういうのを地球(この星)では『ガチ勢』と言うらしいの」  ニマーッと笑いながらホイットニーはそう言う中、セーファスはダンマリを決め込んでいる。攻守が、逆転した。 「しかもじゃな、最後のこの裏面なんじゃが……」  ホイットニーはそう言って、ビキニ姿のブロマイドの裏面を突きつける。そこにはマコトの直筆のメッセージが記されていた。 ーーセーファスくん。今日は私の復活祭に来てくれて、しかもネクターインペリアルまで入れてくれてありがとう。セーファスくんは1年前から動画配信の方にずっとコメントを入れてくれていたので、よく覚えてました。いつも励ましてくれてありがとう。今回の復活も、セーファスくんが後押ししてくれたから決断できました。いつまで続けられるかわからないけど、セーファスくんと楽しい思い出をいっぱい作りたいから、これからも応援してね  丁寧な字でびっしりと書かれたこの文面の最後には、ピンクに塗られたハートマークが3個並んでいた。
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