~浜口恵の場合~

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『よかったですね。 彼の運命はこれから変わるんでしょうか。』 私たちは“ここ”から島田拓也の様子を見ていた。 『本当に人生をやり直す事ができるのね。』 私が言うと男は 『それはあなたたち次第ですがね。』 と強調するように言った。 『浜口さん、次はあなたの番ですよ。』 私の名前… 不思議に思ったが、自分が死後の世界にいる事自体、非現実的だし、この世の物じゃないような物は散々見てきた。 これも幻覚なのかもね。 そう思いながら私も話し始めた。
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