翠の目を持つ「死神」は… 2 ～死神の葛藤と第4の人格～

蒼焔と紅焔の心理テスト

『やはりそこが問題か。Masterが話をすると言っていた。後、Rookから連絡が来ていると思うが、血液検査の結果が芳しくないらしいな』
「あの結果か…随分と大量に薬を使われてるわね。しかも真凜や櫻花とは種類が違う。八虎にかなり気に入られたみたいね」
『我は興味ない。我が仕えるのはMasterのみだ』
「そうよね、貴方達だもの…あと眼に異常があるの？見せてくれるかしら」

Mariaに言われてサングラスを外す。瞳は紅いが色は濃いままだった。

「やっぱり以前より濃いわね…でも視力も色覚も異常はなしか。脳の覚醒の問題かしら？
ちなみに死翠、どの位表に出ていた？」
『2、3日かと。やはりそこに問題があるか？』
「調べてみないと分からない。それでテストなんだけど「ロールシャッハ」と「MMPI」と「SCT」、それから 「絵画」の4つを全員に受けてもらうわ。
1人が4つ受けてから次の人にやってもらう」
『そこは任せる。Mariaのやり易い方法が賢明だろうな』
「じゃあまずは紅焔からね。まずは「ロールシャッハ」から始めましょ」

そう言うとMariaは心理テストを始めた。あたしはそれを作業的に受ける…蒼焔に変わっても同じ様に続けた。
全てが終わるまでに8時間を要した。