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夜も遅くなり、紅焔と蒼焔の心理テストが終わるとMariaはKingに連絡をする。
「風雅、あたしよ。蒼焔と紅焔の心理テストは今終わったわ。後は死翠だけなんだけど…どうする?」
「Mariaか…死翠のテストはそのまま続けてくれ。Bishop、聞いているよな?『死刑判決』の時間だ」
Kingの言葉にあたしの瞳は翠に変わる。怠そうに伸びをすると一言呟く。
『Master、呼んだか?』
「死翠、お前で最後だ。ちゃんとテストを受けろよ。どんな結果でも構わない」
『テストか…好きじゃないんだよな。それに俺は「サイコパス」だって分かってるじゃん』
「そうなんだけどね…風雅は正確な結果を知りたがってるのよ」
『どの位かかる?』
「平均して4時間かしら…終わったらすぐに戻っていいから、ね?」
『4時間か…分かった。2時間で終わらせてやるよ』
「4時間かかるテストを2時間で終わらせるのか?それで正確な結果は出るのか、Maria…」
「出ない事は無いわよ。テストにきちんと答えてくれればね」
『いいからさっさと始めようぜ。何からやるんだ?』
面倒臭そうに返事をすると、Mariaは書類を取り出す。SCTと書かれたテストだった。
「これから始めて。平均時間は1時間よ」
『はいはい。やりゃ良いんだろ、やりゃ…』
そう言うとあたしはテストを始めた。その間にMariaとKingが話をしている。
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