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死翠の心理テスト
あたしのテストを見たMariaが驚いてあたしを見る。
「まだ30分も経ってないわよ?」
『でも終ったんだ。次は何をやれば良い?』
「じゃあ「MMPI」を受けてね。550問の問いに「はい」「いいえ」「どちらでもない」にマークして。ただし「どちらでもない」は550門中10問までしか答えちゃだめよ。このテストの平均時間は1.5時間。
早速はじめて」
あたしは550問のテストに迷いもなくマークシートに鉛筆で印をつける。45分で解答と見直しをして終わらせた。
『Maria、終わった。次は?』
「45分で?風雅、死翠は脅威的なスピードで答えてるわ。しかも問題はない。
次は「絵画テスト」よ。その紙に、思った通りに書いてくれる?」
『絵なんて子供の遊びだろ?どんな方法でもいいのか?』
「好きな様に書いて良いわよ」
あたしは画用紙を手に取るとクレヨンで画用紙に色をランダムに塗り、その上から黒いクレヨンで塗りつぶす。
次にダガーを取り出すと画用紙を引っ掻くようにして黒いクレヨンを削り取る。1時間程で完成した絵は、七色の薔薇に大量の髑髏そして刀や銃が繊細に描かれていた。
『出来た。次は?』
「描けたんだ。しかもクレヨンとダガーを使うなんて斬新だわ。
1番時間が掛かったみたいだけど、この絵どういう意味?」
『意味はないよ。今書きたいものを書いただけだ』
Mariaはあたしの書いた絵を見て驚いている。蒼焔や紅焔が書いた絵と明らかに違うのだ。
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