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『そう言えば、真凛と櫻花は大丈夫か?』
「あの2人は問題ないわ。貴方達が打った中和剤のお陰ね。ここに来た時は薬の影響はなくなってたけど、処置をしたからね。今週中には退院できるわよ。
必要なら蒼焔か紅焔で逢えばいいんじゃないの?
ところで1つ気になった事があるんだけど…」
『もしかして薔薇の花弁とシャンパンの件か?』
Mariaはあたしの言葉に煙草を咥えながら話を続ける。
「そう。何であんなことしたの?」
『別に意味はない。強いて言えば「最期の晩餐」だ。死んだ奴に対しての俺なりの敬意の表し方だ』
「七色の薔薇を選んだのは?」
『1番綺麗だから。青い薔薇も1輪だけ置いてきた』
「何か意味はあるの?」
『青い薔薇の花言葉は『不可能』…俺を取り込む事を目論んでいた八虎への答えだよ』
「ウルフが現場を見てたけど、その時に「常人のやる事じゃない」って言った事に関してはどう思う?」
『「一般人の非常識は、俺にとっては常識」だからな』
Mariaはあたしとの話をカルテに書いていく。それを見ながらあたしはMariaに聞く。
『今の会話、カルテに書いてるけど、それも必要な訳?』
「もちろんよ。死翠は自分が「サイコパス」って言ってるけど、それを確証するには必要なのよ」
『確証はいらないだろ?俺自身もう自覚してるんだから…』
「自称と診断は別なのよ。検査結果はRookや風雅に送るけど、自分で知りたい?」
『俺はいいや。蒼焔や紅焔は知りたがるだろうけど…』
「そう…分かったわ。もし知りたくなったら何時でも来れば、教えるから。風雅に連絡をしないと…」
そう言うと、MariaはKingと通信で会話をする。
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