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『俺等が2人の部屋に行っている間に仕掛けたんだろうな…心当たりはあるか?』
「ないわ。あたしの管理下でこんな事起こすなんて許せない…」
『Masterが来てから探すか。俺に見つけられないわけはないからな。とりあえず芝居をしよう』
そう書くとあたしは薬を少量別の瓶に入れ、残りをMariaの机の上に置いて準備をする。
「急に何よ!大きな声だして…びっくりしたじゃない」
『悪いな。ところでこの瓶はなんだ?Mariaが頼んだ薬か?茶色の瓶って事は遮光性の薬品だな…っ!』
そう言うとあたしは瓶を倒した。その衝撃であたしの右手に薬品がかかる。右手は爛れ始め、火傷したような匂いがする。
「蒼焔、大丈夫?」
『これは…毒だけじゃ無さそうだな。さすがにこれは想定外だった。後で手当てを頼む。机と床には触れるなよ」
「分かったわ、すぐに用意する」
そう言うと筆談で一言書き加えた。
『2人の部屋にSPを配置しろ。奴等の狙いは2人だ』
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