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SPには、看護師のIDを確認してから部屋に入れるように指示をした。本当に真凛と櫻花が目的ならば、相手は2人を真っ先に始末するからだ。
Mariaの診察室に戻ると、医学書が積んである位置がおかしい…探りを入れるとすぐに盗聴機が見つかった。ここの関係者が犯人だとすると、考えられるのはただ1人だ。
Mariaに筆談で話をする。
『多分だが、受付の奴が怪しいな』
「あの子が?それはないわ。あの子に限って…」
『それが逆に仇になるんだよ。ただの受付がお前の診察室に入れるか?奴は何時ここに来た?』
「1ヶ月位前かしら…何か気になるの?」
『俺を見て「Bishop様ですよね?」と言った。おかしくないか?ここにくるのは「蒼焔」だぞ?』
「確かに変ね…風雅は知ってるの?」
『俺の左腕には何がついてるか分かってんだろ?それに小型のカメラもサングラスに装着済みだ』
「ここに書いた文章も風雅には見えるって事ね」
そんな筆談をしているうちに、Kingが着いたらしい。あたしのBluetoothに通信が入る。
「死翠か?下にいる。どうしたら良いんだ?」
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