「王」と『死神』と『力』

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Mariaが少し疲れた顔をして戻ってきた。 「処置はしたよ。薬の混入に気づいてくれて助かったわ」 「時にMaria、この模様に見覚えはあるか?」 「何これ…初めて見る模様ね」 『Mariaでも分からないか…』 「澪もMariaも分からないとなると、夜叉とウルフからの情報が頼りだな」 「澪って…誰?」 Mariaの言葉にKingはあたしを指差す。そして筆談で詳細を説明した。Mariaは納得したらしい。 「澪、睡眠薬はどれを打ち込んだんだ?」 『1番弱い奴。あと1時間位で目が覚めるんじゃないか?その間に夜叉とウルフからの情報が来るかも知れないし』 「それにしても農薬って…いくら何でも随分な手口ね。何であの2人を消したいのかしら?」 『決まってんだろ。『Silver Pisces』の八虎が欲しがった女だ。奴等はあの2人に「カクテル」使ったからな。証拠隠滅を図りたいんだろうよ』 「『Silver Pisces』の残党の場合だろう?もし違ったらどう説明するつもりだ?」 『癒着している製薬会社の奴の可能性も否めない。そいつだって薬に関しての証拠は残したくないだはずだ』 「そこまでしてあの子達を消そうとするなんて、完全に自己主義じゃないの…」 「裏社会なんてそんなものさ。今に始まった事じゃない。澪、お前の傷は大丈夫か?」
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