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不審者への尋問
ベットに拘束された不審者が目を覚ました。Mariaは診察室に他の人が立ち入る事を禁止した。
あたしは椅子を持ってくるとベットの横に座って不審者を見つめる。
あたしの後ろにはMariaとKingがいた。
『随分とゆっくり寝ていたな…お目覚めの気分はどうだ?』
「Bishop様!これはいったいどう言うことですか?」
『何か勘違いしてねぇか?俺は「Bishop」なんて呼ばれ方はしねぇよ。そう言う奴は「もぐり」だ』
「私が「もぐり」だと言うのですか?」
「そうね…家の病院に出入りするのは「蒼焔」だもの。
あたしは1度も「Bishop」の名前を出したことはないわ」
「お前、何処の組織の人間だ?見慣れない刺青が左腕にあるが…」
「Maria様まで、私を疑うのですか?「Bishop」様には変わりないではないですか!
ところでそちらの御方は?」
『Masterを知らないか…やっぱりお前は不審者だな。Mariaの机の上にあの薬と盗聴機を仕掛けたのも、真凛と櫻花の2人に農薬入りの点滴を打とうとしたのもお前だろ?
まあ、過去にも何度かごく少量の農薬を入れた点滴を打ったみたいだしな』
あたしの一言で、不審者は何も言えずに黙り込んでしまった。
MariaもKingも黙っているが、あたしはイラついてきた。
『Master「あれ」使って良いか?これじゃ埒があかねぇよ』
「まだだ。お前、本当に何処の人間だ?場合によってはこの場で命を失う事になるぞ?」
「命を失う?どう言う意味だ?」
『言っても聞かねぇなら、行動するか』
そう言うとあたしは不審者の首を左手で絞める。相手が気絶する直前でMariaが止めた。
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