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武器と身体のメンテナンス
Rookのいる医療班と研究班の部屋は「城」と呼ばれている。白と黒のチェック模様の扉の前で
あたしは網膜スキャンによるセキュリティを解除すると「城」の内部に入る。
『Rook、頼まれてくれないか?』
Rookは大きなモニターが5つほど着いたPCの前に座っていた。
「ちょっと!まだ戻ってないの?」
『だって、誰も何も言わなかったぞ?』
「だからって何時までもそのままって大丈夫なの?」
『さぁね…やった事ねぇし。それよりこいつらのメンテナンスを頼む』
「4つとも?問題があったのかしら…」
『デザートイーグルは照準が右にずれる。
コルトパイソンはリボルバーの回転とハンマーの動きが悪い』
あたしは射撃場での的の結果表を出しながら銃を4つ出した。
それを見たRookが呆れながら言う。
「自分でやればいいじゃないの。出来るでしょ?」
『武器の手入れはあいつ等の仕事で、俺の管轄外だ。
あとMasterから俺の身体のメンテナンスをしろとさ』
「つまり武器と身体の両方をメンテナンスって事ね。分かったわ。
銃は研究班にメンテナンスさせる。30分で片付けるようにさせるから」
すぐに研究班の人間が銃と的の結果表を預かり、奥で調整を始めた。
医療班の人間はあたしの身体のメンテナンスの準備に入る。
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