3人が本棚に入れています
本棚に追加
「その話は俺も聞いている。常人のする事ではない事も確かだ。
死体に薔薇の花弁とシャンパンを撒く行為…
しかも10本のシャンパンの内5本を部屋に撒き、残りの5本総ての封を開けてテーブルに置き、その内1本は自ら一口飲んで残りは返り血を洗うように浴びている…
迎えに行ったKnightすら驚いていたらしいからな」
「ウルフの話だと花弁を撒いた後で胸に差していた蒼い薔薇を添えたらしいわよ?」
『明らかに「サイコパス」の為せる業…蒼焔も我もそう言う事はしない』
「Mariaにはデータを送ったわ。後はBishopが行くだけね…」
3人で話した結果、結局Mariaの所には顔を出さないといけないようだ…
ため息を付きながら、考え事をしているとKingが何かを思い出したようにあたしに言った。
「そう言えば、お前に頼みたい事があったのを思い出した。
『Silver Pisces』と繋がっていた製薬会社に行って調べてほしい事があるんだ。
夜叉とウルフを使っても構わない」
『夜叉と天狼を使ってまで探す必要があるのか?』
「Bishopが飲んだ薬もそうだけど「乳糖」は薬を調合する際に使うもので、一般的には使わない。だから製薬会社が絡んでいる可能性があるのよ」
『その会社を見つけてどうするのだ?』
「家の組織と繋がるように仕向けて『Silver Pisces』と繋がっていた人間を洗い出してほしい。
「琥桜」のような奴がいる可能性もあるし、そこに『Arcana』が絡んでいたら危険だ」
『そう言う事か…承知した。Mariaにもその話はしてよいのか?』
「ああ、構わない。Mariaの所に出入りしている業者も絡んでいる可能性も否めないからな」
最初のコメントを投稿しよう!