武器と身体のメンテナンス

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「Bishop様、銃のメンテナンスが終了しました。指摘された箇所は全て直してあります」 研究班の人間が預けていた銃を持ってきた。あたし自身で確認したが、新品にすり替えたかのように綺麗になってた。 指摘したコルトパイソンのリボルバーの回転やハンマーの違和感もない。 デザートイーグルも照準は合っているようだ。 『本来ならば我が自ら行わなければならない所…手間をかけたな』 「いえ、こちらに持って来ていただければ何時でもメンテナンスは行いますので…」 『頼みついでで申し訳ないのだが、これと同じものをもう1セットづつ用意してくれぬか? 万が一の事があった時に、メンテナンスに出していて戻ってこないと言う事があっては困るのでな』 「俺からも頼む。Bishopの言う通りに手配してくれ」 「畏まりました。3日以内に用意します。設定等は今回と同じでよろしいですね?」 『それで良い。手間を取らせるが頼む。Master、Mariaの所に行ってくる』 「リムジンを使え。バイクは調整中だ」 『分かった。Rook、色々と世話になったな』 「お礼なんていいわよ。また何かあったら来ればいいわ。出来れば自分から来てほしいけどね」 あたしは銃をホルスターにしまうと「城」を後にして自分の部屋に戻る。 MA-1を羽織り黒いキャップとサングラスをかけると、屋敷の外に止めてあったリムジンに乗ってMariaの病院へ向かった。
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