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蒼焔と紅焔の心理テスト
Mariaの所に向かう途中、あたしはBluetoothを使って夜叉とウルフに連絡をした。
『夜叉に天狼、Masterから伝言がある。『Silver Pisces』と癒着していた製薬会社を洗い出して欲しいと…出来るか?』
「紅焔か?出来ない事はないが…時間がかかるぞ?」
『構わぬ。どうしても見つけ出したいとMasterが言っていた。我はこれからMariaの所へ行くのでな』
「Mariaの所って…カウンセリングか?」
『いや、心理テストだ。3人分行う』
「3人分?どれだけ時間掛けるんだよ…テストって1つじゃないんだろ?」
『多分だが4つ以上はあるだろう』
「それ、ほぼ1日だぞ!1つ1時間として4つのテストを3人分で単純に12時間だ。大丈夫なのか?」
『多分、途中でMariaは匙を投げたくなるのだろうな。我々はそれぞれが答えるのみだ…』
「でも何で今更心理テストなんてやるんだ?紅焔…」
『死翠の行動が明らかに「サイコパス」だからだそうた。天狼は知っているであろう?』
「あれか…思い出すだけでぞっとするよ…」
『そのついでにMariaの所に出入りしている製薬会社も探るつもりだ』
「あ、それもあるのか…」
あたしの言葉に2人は納得したようだ。夜叉がPCを操作している音が聞こえた。
「こっちでも調べておく。分かったら風雅に報告すれば良いんだな?」
『頼む。こちらでも探ってみる。もうすぐMariaの所に到着するから連絡はここまでだ』
そう言うとBluetoothを切って目を閉じた。
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