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  悶々とした葛藤を抱えながら、それでも俺には七生を切る選択肢が無かった。皆無だった。一年もすると開き直ってきた。 自他共に認める無二の親友でありながら、たまに寝たら相性抜群て一粒で二度おいしいってヤツじゃね? 「七生は俺のグリコだぞ」 「何の話だ」 「そー言えば、おまえ最近彼女は?前のと別れてから結構経ってない?」 「あー今、ガッコー以外の子と」 「はぁ!?」 待て。 待て待て待て。 これまでそのパターンは無かった。俺が把握出来る範囲を越えて七生が。七生が俺の知らない誰かとなんて。 そんなの……そんなの断じて認めん!
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