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気付くと私の手足は冷えきっていた。湯冷めとかそんなのでなく、背中にひやりと冷たいものが当てられたような寒気を感じる。
「……お祖母ちゃんは、一夜のうちに自分の息子を忘れちゃった、ってこと?」
恐る恐る訊くと、叔父さんは神妙な顔で頷いた。
「始めは冗談だと思った。けど、どうしても僕をからかってる風には見えないんだ。もともとそういう性格の人じゃないしね。
しまいには僕のほうが心配されて、これは何かおかしい、と思った。周りにいた他の家族に訊いても反応は同じだし。
それで僕は急いで有の部屋へ行ったんだ」
「……それで、どうだったの……?」
「うん──」
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