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「なんで!?」
それ聞くの?
「あなた、サンタクロースになるんですよね?」
「もちろん」
エロ気イケメンのぷるるん唇が迫ってくる。
股間にサンダーボルトキックをお見舞いしないと。
(だけど、なんか美味しいかも)
いやいや、私はそんな安っぽい人間じゃない。
こんな不道徳なサンタに身をゆだねるようなキャラは持ち合わせていない。
だいたい、お笑い路線なのに、いきなり濡れ場? そういうシーンもないと読者はついてこないのか? 青年誌の法則か? なんでただ笑える話じゃいけないのか? 読者からの支持を得るために「アッハン、ウッフン」な展開を入れないと連載はそこで終了ですよ。なのか? 教えてくださいアン※イ先生。
タコのように尖らせた唇が迫ってくる。
ドガッ! ドガッ!
窓ガラスが割れそうな音がした。
「いいところだったのに」
イケメンの唇が離れていく。
ベランダの窓ガラスから怒りを込めたようなドガッという音が連打されている。
「た、助かった……」
心臓がバクバクしている。その由来がどこから来ているのかはいまだにわからない。
イケメンがピンクの遮光カーテンを勢いよくひいて、窓を開けた。
そこには……。
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