五年前の私へ

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◇  目が覚めると、見慣れた部屋、先日買ったばかりの机の上に、身に覚えのない手紙が二通と、遮光ガラスの小瓶が置いてあった。  重たい体を起こして私は手紙を一つ、封筒から取りだした。書き出しは「五年前の私へ」。 私は二通の手紙を読み終えると、一度自分の部屋を見渡した。そして、新しく手紙を一通認めた。 ◇
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