ジョブ決めって大事

3/7
64人が本棚に入れています
本棚に追加
/22ページ
疑問の海に流されながら、ジョブ獲得の儀式へと進む。それぞれのジョブの机まで行き、ジョブを証明する布の札を貰うのだ。奥の一番女子だらけで、当たり前だが、キャピキャピしているテーブルへと赴く。何かの間違いであってくれと思いながら、行き着いた先で一斉に辺りにいた人がハルの方を向いた。 「あ、あのー僕踊り子って言われたんですけど…間違いですよね?あ、もっかい大僧侶様に聞き直してみます、僕の勘違いだったかも」 背を向けようとするハルの手を何者かががしりと掴んだ。 「へ?あのー…」 「あなたがハルね。神は間違ってはいないわ。ようこそ踊り子の世界へ」 にっこりと微笑み、踊り子の長である彼女はそっとハルの胸に踊り子の札を付けた。 うっそだろお前。え、神様一体どんな間違いなんですか?神様? ハルは途方に暮れて天を仰ぎみた。天窓から見える眩しい太陽は陽気にハルたちを照らしている。 この先ハルを待ち受ける運命をハルはまだ知りもしなかった。
/22ページ

最初のコメントを投稿しよう!