ジョブ決めって大事

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ジョブを獲得し成人になった若者たちはまず酒場へ向かいパーティーメンバーを探すのがならわしだ。初めての酒場、初めての仕事、それらを大人たちにサポートして貰いながらこなしていくのだ。今は平和な時代だ。かつては魔王が君臨して魔物たちが街を闊歩していたがいまは魔王ごいるという情報もなく、魔物たちも小物の弱いものしかいない。害獣駆除と変わりない程度の魔物退治が主な仕事となる。他にはパーティーメンバーで商売を立ち上げたり、パフォーマンスショーを行ったりして稼ぐのが一般的だ。剣士や魔法使いといったメインジョブを仕事にする人は少なく、園芸や鍛治といったサポートジョブを育てる人の方が多かった。 踊り子の称号を得て街に降り立ったハルは茫然自失としていた。 どうする?え、踊り子ってジョブゲットしちゃったけど姉さん達みたいに踊り見せて稼ぐって言っても男だから需要ないし。え、どうしよう?ていうか男で踊り子って他にいるの?おかしくない?僕見たことないけど。 首を傾げ腕を組みながら顎に手を当てる。とりあえず習わし通り酒場へと足を運んだが、入り口の前でどうしようかうんうん悩んでいた。 「あんた邪魔だよ入るならさっさと入って」     
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