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「そうか、それなら」
「大丈夫だ」
村長小屋は無事だった。
鉱物置き場、木材置き場も無事だった。
2人の家も無事だった。
ふうと思った次の瞬間。
「ふぉふぉふぉ」
という謎の声がして、空からブリーフ一丁の爺さんが落ちてきた。
どうやら屋根に掴まっていたようだ。
台風はブリーフ一丁のおじいさんを呼び寄せたのであった。
「お前は何者だ。ブリーフマン」
「てぃてぃ、わしの名前はフォケジーだぞい、職業は消しゴム」
「け、消しゴム?」
その当たり前のリアクションをしたスカイを見ながらも。
彼は突然、両手を拳法のように動かす。
消しゴムのようにそこに落ちていた枯れ葉は消去された。
そのまま木々がぶっ倒れている場所までいくと、その木々を消滅させた。
そしてコインになった。
「これがわしの力、消しゴムさ」
「なんかすげーよ」
「そうか?」
アッキは感動のあまり。
「フォケジー、村人になってくれ」
「ほー、わしをここに住まわせてくれるのか? 現実世界ではホームレスをやっておったのに、ブリーフ一丁でなこっちでもブリーフ一丁てどゆことって思ったけどさ。人間を信用するのも悪くない、お主達は?」
「俺様はアッキ」
「俺はスカイ、人は宇宙海賊スカイ・ソルジャーと呼ぶ」
「村人にしてくれ」
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