第10章 1年後⑤

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 空欄嬢はそんなフォケジーを建物に入れようとした。  だが。入れさせてくれなかった。  狸の一味と交渉した結果。  空欄嬢が武装解除し奴隷になるなら、フォケジーを助けると。   そして空欄は奴隷になり、フォケジーは建物に入れてもらうはずだった。  その約束をやぶったのが狸の一味だった。  現在フォケジーが向かっている先。  そこは奴隷市場だったのだから。  あれから一年が経つ。彼女は無事だろうか?  フレンド登録してあるので、彼女の居場所はわかる。  奴隷の首輪、この消しゴムが消してくれる。  まずフォケジーは記憶を整理する。  フレンド登録とはVRMMOによくある友達登録というものだ。   その登録を行えば、離れた所からでも話す事が出来る。そして居場所も把握することができる。  そしてなぜ、フォケジーが空欄と話せないのか。  そこが奴隷の首輪だ。    奴隷の首輪はすべての能力をカットする。  スキルも何1つ使えない。  自分の力だけで、その首輪を壊さなければならない。  フォケジーは扉を開けた。  そこから地下街に進む。  そこが奴隷市場。  生き物たちの醜い場所。  性欲の塊のものは性処理のために奴隷を買って、行為をする。  殺人の欲求のあるものは奴隷を悼みつけて殺す。  働かせてお金を稼ぎたいものは無理やり鉱山や伐採をさせる。  そして空欄嬢の職業は【変換ガンマン】  武器を変換することができ。
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