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【消しゴムの体】
を発動すると。
体中に玉が当たるなり消滅。
「ま、まじか、奴は無敵か」
敵はこちらの能力を全て知らない。
奴等は消しゴムでなぞったものが消えると思っている。
それを利用して。フォケジーはゆっくりと狸の一味に歩み寄っていく。
「く、来るなああ、化け物おおお、ここは化け物だらけだあああ」
入口はフォケジーの場所しかなく、狸の一味たちは拳銃が効かないと思ったのか、刀を引き抜くなり襲ってくる。
刀はフォケジーの体に触れた瞬間消滅した。
1人の獣人が倒れ、フォケジーはこけた。
「ま、まさか、素手はきくんじゃ」
最悪の展開だった。
フォケジーは素手の戦いにはめっぽう弱い。
びびらせて1人ずついたぶって殺そうと思っていたフォケジーは。
真っ青になりつつも。
それでも近づこうとして。
狸の一味たちはフォケジーに殴りかかる。
顔が、腹が、背中が、足が、腕が。全身を殴られ。
殴られ殴られけられ。
血をはき入れ歯が落ちる。
顔面を何度も蹴られる。
「はあ、雑魚じゃねーか」
目の前が真っ赤に染まる中、目の前を一生懸命見ようとして。
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