第1章 地球滅亡から地球人すべてが異世界+VRMMOへ

1/4
50人が本棚に入れています
本棚に追加
/138ページ

第1章 地球滅亡から地球人すべてが異世界+VRMMOへ

 警報が鳴り響く、地震緊急放送のような音が鳴り響く。  ビルというビルから人々が落下してくる。  ビルそのものが壊れてくる。  まるで豆腐を崩すように。  アッキ・ミザワは人生初めての面接にいき、そのまま地球滅亡に巻き込まれた。  しゃれにならんわと突っ込みたい。  人々は悲鳴をあげ、車は運転手が気絶してしまい次から次へと歩行者を轢き殺し、歩行者もぶっ倒れて、物理的ダメージがないのに勝手にぶっ倒れる。 「もう、訳分からんぞ俺様の就職パーテーがめちゃくちゃじゃないか」  ちなみに今面接官がパニックになっています。   「どういう事だ。社長が死んだ? なにわけの、おい電話を切るな、おい、お前ら面接中止だ」  それでもアッキ・ミザワは冷静に椅子に座り、立ち上がる。 「わたくし、農業大学卒業いたしまして、ようやくここに第一次までこぎ着けました。こんな地球滅亡ぐらいではあきらめません」 「お前は馬鹿か? 地球が滅亡したら、お前らの就職先ねーぞ」  アッキは地面を見た。  地面はコンクリートで出来ている。  この会社の薬品メーカーに就職するつもりだった。  それでアッキの人生はバラ色に近いものになるはずだった。 「うははははははっはあ」
/138ページ

最初のコメントを投稿しよう!