第5章 発展する村

2/7
50人が本棚に入れています
本棚に追加
/138ページ
「そうか、それなら」 「大丈夫だ」  村長小屋は無事だった。  鉱物置き場、木材置き場も無事だった。  2人の家も無事だった。  ふうと思った次の瞬間。 「ふぉふぉふぉ」  という謎の声がして、空からブリーフ一丁の爺さんが落ちてきた。  どうやら屋根に掴まっていたようだ。  台風はブリーフ一丁のおじいさんを呼び寄せたのであった。 「お前は何者だ。ブリーフマン」 「てぃてぃ、わしの名前はフォケジーだぞい、職業は消しゴム」 「け、消しゴム?」  その当たり前のリアクションをしたスカイを見ながらも。    彼は突然、両手を拳法のように動かす。  消しゴムのようにそこに落ちていた枯れ葉は消去された。  そのまま木々がぶっ倒れている場所までいくと、その木々を消滅させた。  そしてコインになった。 「これがわしの力、消しゴムさ」 「なんかすげーよ」 「そうか?」  アッキは感動のあまり。 「フォケジー、村人になってくれ」 「ほー、わしをここに住まわせてくれるのか? 現実世界ではホームレスをやっておったのに、ブリーフ一丁でなこっちでもブリーフ一丁てどゆことって思ったけどさ。人間を信用するのも悪くない、お主達は?」 「俺様はアッキ」 「俺はスカイ、人は宇宙海賊スカイ・ソルジャーと呼ぶ」 「村人にしてくれ」
/138ページ

最初のコメントを投稿しよう!