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「アイツ・・・・ゆっちゃんをよくも・・・・こんな辛い目に遭わせやがって・・・・!」
壮くんは、私の事を強く抱きしめてくれた。「ゆっちゃん、今まで凄く辛かっただろ。もう我慢しなくていいからな。亜貴の事、赦さなくていい!」
「えっ・・・・?」
怒りを滲ませた瞳で、壮くんが私を見つめた。「アイツ、ゆっちゃんを裏切ってんだよ! 俺・・・・ゆっちゃんにこの事、言うかどうか悩んでたんだけど・・・・亜貴のヤツ・・・・アイツ・・・・!!」
「何っ、どーしたの・・・・壮くん、そんな・・・・怖いカオして・・・・」
顔を歪ませ、悲痛な顔で壮くんは私を見つめた。今は沈黙を保っている。
やだ、何。裏切るって、何?
亜貴くんが、私を、裏切ってるって言うの?
どういうことなのっ!?
「説明するより、見てもらった方が早い」
吐き捨てるように言うと、壮くんはスーツのジャケットの内ポケットから、少ししわになった写真を取り出した。
「ゆっちゃん、コレ、見る勇気、ある? 今なら何も知らなかったことにして、帰れるけど?」
「で、でも・・・・亜貴くんが私を・・・・うらっ・・・・裏切ってるって・・・・一体、何が映っているの・・・・・・・・?」
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