第三話

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   全身が震えて来た。  ぞわぞわと悪寒が広がっていく。  衝撃的過ぎて、頭が付いていかない。  何がどうなっているのか、全く分からない。  私は、右手で壮くんの手を取ったまま、左手で掴み取った写真を見つめ、そのままの姿勢で固まった。  写真から顔を上げて恐る恐る壮くんを見ると、彼はとても怖い顔をしていた。 「その女が、俺の奥さんだよ。二年前結婚した、旧姓、須田玲子(すだれいこ)。中学の時の同級生だよ。ま、玲子はゆっちゃんや亜貴とは全く面識無かったけどな。クラスも全然違ったし、殆ど話すことも無かっただろうから」 「いや・・・・そんな・・・・ちがっ・・・・そんな、亜貴くんが・・・・」 「違わねえんだよっ!!」  壮くんが声を荒げた。「二人して俺等の事・・・・裏切ってんだぜ!? 俺、本当は今日、最初からこのことをゆっちゃんに相談しようと思ってたんだ! でも、ゆっちゃん様子がおかしいから、この話をするのはやめておこうって思ったんだけど・・・・でも、ゴメン! 亜貴にそんな辛い目に遭わされてるって判って・・・・どうしても黙ってられなくなった!! 赦せねえんだ! 亜貴も、玲子も!!」  壮くんの様子を見て、何かが壊れた。  
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