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「ゆっちゃん・・・・めちゃくちゃ可愛い。ごめん・・・・俺もう、止められない。今日、君を見て思った。やっぱり俺は、今でも、ゆっちゃんが好きだ――・・・・」
私は、さっきの衝撃でおかしくなってしまったのだろう。
辛すぎて、逃げたくて、頭が麻痺しているのだろう。
壮くんとこんな事をしているというのに、嫌だと叫んで拒むこともせず、亜貴くんの事も考えられずに、ただ、壮くんを受け入れて、気持ちいいって感じてしまうなんて――
「あっ・・・・そうくっ・・・・んっ、あっ・・・・」
キスだけで凄く感じてしまって、喘ぎを含んだ甘い嬌声になる。
「ゆっちゃん・・・・はっ・・・・凄い、可愛い」
背中に手を回され、着衣していたドレスワンピースのファスナーを一気に下ろされた。
「あっ、ダメ! もうっ・・・・それ以上・・・・っ」
鋭い瞳をした男の壮くんに見つめられて、私はドキドキした。
どうしてドキドキなんかするの?
私、今、凄くショック受けて、亜貴くんに裏切られたって知って、泣き叫んで発狂してた筈でしょう?
ああ、そっか。
もう、壊れちゃったんだ。思考回路。
だったら、何も、考えなくて、いいのね?
もしかしたらこれは、わるいゆめなのかもしれない・・・・
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