第四話

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  「じゃあ、このまま亜貴にも抱いてもらえず、一生、亜貴に飼い殺しにされて、一人で淋しく過ごすのかよ? そんなの、我慢できないだろ。全部、俺のせいにしていいから。俺が勝手に、君を求めたんだ。それに、亜貴は好き勝手にやってんだから、罪悪感なんか感じる必要無いぜ。悪いのは、全部俺のせいにして、ラクにして? 俺はもう、自分のキモチに嘘は付けない。亜貴からゆっちゃんを返してもらう。先に裏切ったのは向こうの二人だ。俺等を責めたりできないだろ。俺は君を必ず、亜貴から取り返して、手に入れる」  好きな人に求められず、淋しくひとりぼっちで何年も放っておかれた私にとって、壮くんの言葉は凄く嬉しかった。  でも、色々ありすぎて、今、この現状も受け入れる事ができない。  どうして、壮くんとこんなイケナイ事してるのか。  私達どちらも、大切な伴侶がいる筈なのに。  裏切られて、傷つけられて、それで残った者同士で抱き合うの?  間違ってるとは思う。  頭と体がバラバラで、上手くついていけないの。  でも、いいよね。  どうせ壊れたんなら、もっと壊れてしまっても、別に構わないわよね。  壊れてしまったものは、二度と元には戻せないのだから。
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